そばにいるよ。
日常と仲直り
――高校2年の春。
私たちは、2年へと進級した。
何故か、中学3年生、紫月は、いきなり彼女を作り出した。
それも、10人、20人……と、もう数えきれないほど。
家にも、あまり帰らなくなった。
私は、心配という感情で、心が覆い尽くされる。
紫月に
「何故、いきなり彼女を作り出したの?」
と聞いてみたけれど
「別に。」
としか言わない。
だんだん、私と紫月は、お互いに話さなくなっていった。
好きという気持ちが膨らむばかり。
ただ、その反面、不安も膨らむばかりだった。
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