向日葵のような笑顔の君へ
『それでねー』





ケータイから聞こえる声でも
楽しそうに笑うみのりが想像できた。





「あ。そう言えばさ…」





『何??』





「みのりって、祭り大丈夫??」





みのりは体が弱い。

だから、祭りなどは駄目かもしれない。





『大丈夫だよっ!!』





「ほんとか?!」




俺は心の中が踊った。




「んじゃ、もう少しで祭りあんだけど、
一緒に行かね??」




『いいの~?!』



「おう!!」






みのりは電話越しで嬉しそうに笑った。
俺も、嬉しくてつい、笑ってしまった。


それから30分くらい話して、
電話を切った。


あぁ。楽しみだな。






俺はその思いを胸に、
目を閉じた。



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