ハートマークの数だけ・・・


「ご愁傷様~頑張れよ」


そう言って親友は女の子と帰っていった。


不特定多数の女の子を毎日とっかえてる健ちゃん


ちゃんとした彼女作ったの見たことないねぇし。




恋愛はある程度するけど深入りはしない。


それがポリシーらしい。



いいよな、モテる男は・・・。



バカみたいな嫉妬を少しだけして委員会へと向かった。


扉を開けると俺以外は揃っていたらしくもう話し合いは始まっていた。



「遅いよ、早く席着いて」


3年の委員長が怒ってるけど今日の俺はそんなこと気にしない。



気にするのは、


「・・・遅かったね?」


「・・・あぁ、ちょっと・・」


クラスごとに座らなきゃいけない決まりの隣りの席の彼女。



いつもなら彼女によく思ってもらい一心で真剣に聞く話も今日は何も耳に入ってこない。


そればかりか、心の中がモヤモヤしてどうしようもない気持ちでいっぱいだ。


< 11 / 18 >

この作品をシェア

pagetop