ハートマークの数だけ・・・



委員会が終わって気付けばみんな帰ってたけど、俺はなかなか立ち上がれない。


ちらちら隣の立川を気にしちゃって・・・。



「・・・・あの、また明日」


「ちょっと待って!」




帰ろうとする立川を思わず引き止めた。


でも何がしたいとか、何を言いたいとか決めてなくて。


マジで本能的に引き止めたから・・・。




「どうしたの・・・?」


困ってる彼女以上に、きっと俺のほうが困った顔してる。





恋愛経験豊富な健ちゃんの言うとおり


あのハートマークに意味がなくても




俺はやっぱり――




「・・・・好き・・なんだ」



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