caution!!
「すきって、いって」
「好きだよ!ああ、とても!」
間髪いれず、そう答える彼は、じりじりと崖へ後退りする私には、まったくよろうともせず、その手を 伸ばしていても、遥かかなたで手を振るのみだった。
「冗談だよ、写真とって、戻るから」
「ほんとに?」
ファインダを覗く。
「ほんとだよ。奥さんと別れて欲しかった」
彼がカメラ越しに私を探しても。
私はどこにもいなかった。
「好きだよ!ああ、とても!」
間髪いれず、そう答える彼は、じりじりと崖へ後退りする私には、まったくよろうともせず、その手を 伸ばしていても、遥かかなたで手を振るのみだった。
「冗談だよ、写真とって、戻るから」
「ほんとに?」
ファインダを覗く。
「ほんとだよ。奥さんと別れて欲しかった」
彼がカメラ越しに私を探しても。
私はどこにもいなかった。

