ねえ、『好き』だよ?
あ~あ・・・。
「友達、もォ先行っちゃったァ!」
遅れそうながらも、あたしはあたしらしく、とぼとぼ歩いていた。
「奏ェ~~~~~~!」
ん!?誰だッ!と思いつつもう分かっていた。
「なにィ!?玲那ッ!」
「一緒に学校行こォ?」
「いいけどー・・・。」
玲那は、モテるであろう、女の子。だが、結構ち・か・ら・も・ち!

学校に着いたのは、いいが・・・
「眠いよォーお?!」
幸が宏樹の近くにッ!                ・・・
(つゥことはさ、真後ろにいるってことでしょ?好きな人ふたりがァ!?)
「奏ッ☆」
「優衣ー!おはよォ」
「おはよォ!!!」
「マジ眠いよォー」
「ウチもだよォ・・。」

ときめいてる人がふたり・・・。

これっていいの?

世間では、“浮気”だよね?

つゥか、幸とあたし付き合ってるわけじゃないしィ・・・

でッでも!

あたし的には、

「嫌だなァ~」
「なにが?」
「え!いやァ~・・・。」

「バイバ~イッ☆」
「また明日ァー」

「ただいまァ・・・」
「おかえりィ!」
「・・・・・・・・・・・」

あたしは、公園を気にしていた。
なぜなら・・・
「幸は、今日来ないのかなァー・・・?」
幸が来るから♪


ふと友達と話してた言葉が蘇った。

『幸って、玲那が好きそうだよねェ!』

「う・・・」
悲しくなった。
「やっぱ、あたしたちは、結ばれる関係じゃないんだよ、幸。」

空を見上げた。

辛く悲しい恋物語が終わりを告げるかのように、雨が降り出した。

「幸ッ・・・・・・」
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