†captivity†(休載)


学校へ着くと昼休みの時間で、生徒が校庭や廊下で溢れ返っていた。

一度職員室に寄り、担任に午後の授業に出ることを伝えてから、教室へ向かう。

扉を開けると、食事中の友人・すずちゃんとみくちゃんが一瞬驚いた顔をしてから駆け寄ってくれた。


「和歌もう大丈夫なの?」

「和歌っちーついに授業中まで拘束されてるのかと思ってヒヤヒヤしてたよぉー!!」

「大丈夫?先輩たちの方行かなくちゃ殺されない?もうちょいで昼休み終わっちゃうよ?」

「えーあぁへーきへーき!」



とても心配してくれてた様子。

一応メールでは学校へ行くことは伝えていたけど、それでも心配はしていてくれてたみたい。



「ありがとう、大丈夫だよ」



いつも、彼女たちには申し訳なさがあった。

昼休みになればあの特別教室に向かう。

それは東先輩との約束だったから。

『昼休みのこの時間、俺たちにくれないかな?』

そう言ってここまで迎えに来てくれた……いや、逃げ場を遮るために自分から来ていただけなのかもしれないけど。

(半分脅されつつ)彼らに会いに昼休みの大事な時間を友達と過ごせずにいた。

それでも、この2人はあたしを友達として認識してくれているし、そのおかげでクラスでで一人にならずに過ごせている。

先輩たちが恐れられている対象だと知っていても、離れずに居てくれている。

それがとてもとても恵まれていることだと、再確認できた。



「あのね、すずちゃん、みくちゃん」

「ん?」

「どしたの?」



そんな大事な友達だから、和歌は報告したかったのです。



「その……先輩と、付き合うことになりました」













恥っっっずかしい!!!

けれど和歌は頑張って報告を完了させました!!







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