俺がお前の生きる理由。(仮題)
桐生家専属の医者であるこいつは、小さいころから俺の兄貴みたく育ってきた。
そのため、互いに敬語も何もない。さすがに親父の前ではちゃんとしてるけどな。
「熱が39.2度。
よくこんなんで学校行ってたな。」
変に感心しながら、柳瀬葵を診ていく秋吉。
「風邪か?」
「風邪だな。ちゃんと睡眠もとっていないようだし。あと栄養も足りてない。
免疫力が落ちてんだよ。」
「そうか。」
「とりあえず、熱も高いし、点滴打つからしばらく寝かせておくんだな。」
「ああ。」