俺がお前の生きる理由。(仮題)


桐生家専属の医者であるこいつは、小さいころから俺の兄貴みたく育ってきた。


そのため、互いに敬語も何もない。さすがに親父の前ではちゃんとしてるけどな。




「熱が39.2度。
よくこんなんで学校行ってたな。」



変に感心しながら、柳瀬葵を診ていく秋吉。


「風邪か?」


「風邪だな。ちゃんと睡眠もとっていないようだし。あと栄養も足りてない。
免疫力が落ちてんだよ。」


「そうか。」




「とりあえず、熱も高いし、点滴打つからしばらく寝かせておくんだな。」


「ああ。」




< 30 / 73 >

この作品をシェア

pagetop