チョコレート*ラブ
「す、菅原君、教えてくださいっ」
『本命じゃなきゃ嫌』って……何で?
菅原君は、一回離した私の手をまたギュッと強く、でも優しく握ってくれた。
「本命じゃなきゃ嫌な理由は……。俺が坂野のことを好きだから」
・・・はい?
い、今何て?
す、す、す、す好きって……好きって言った!?
菅原君が私を?
「冗談でこんなこと言わないから。本当に坂野のことが好き。だから、嫉妬した。朝さ、坂野が藤田にしかチョコ上げなかったから……俺には友チョコすら無いのかって。藤田が本命なのかよって、イラついて」
……ま、まだ信じられない。
好き?
菅原君が嫉妬?
「んで、藤田に俺が貰ったチョコを全部上げたんだよ。坂野から貰えないなら嬉しくないから」