チョコレート*ラブ
帰り道に色んな話をした。
まず……『今日、本当は告白しないつもりだった』と教えてくれた。
理由は、まだ早いと思ったかららしい。
それから、私のこと。
『鈴子を好きになったのは、入学して五月頃かな~。一所懸命頑張ってる姿に一目惚れってやつ。それから、話すようになって…色んな一面を知れた』
私のことを話す菅原君は、目がキラキラと光っているように見えた。
凄い笑顔で…まるで好きな物を語っているかのようだった。
って、いいのかな。
好きな物って言っちゃって。
何か申し訳ない。
『──…それからまた好きになって。あ!鈴子は自分のこと『地味』って言うけど、可愛いからな?自信持ちなよ?』
菅原君に私の話をされると、胸の辺りがギュッと苦しくなった。
ドキドキが止まらなくて、ずっとこうやって隣にいたいと思った。