チョコレート*ラブ


帰り道に色んな話をした。

まず……『今日、本当は告白しないつもりだった』と教えてくれた。

理由は、まだ早いと思ったかららしい。



それから、私のこと。


『鈴子を好きになったのは、入学して五月頃かな~。一所懸命頑張ってる姿に一目惚れってやつ。それから、話すようになって…色んな一面を知れた』

私のことを話す菅原君は、目がキラキラと光っているように見えた。
凄い笑顔で…まるで好きな物を語っているかのようだった。

って、いいのかな。
好きな物って言っちゃって。

何か申し訳ない。


『──…それからまた好きになって。あ!鈴子は自分のこと『地味』って言うけど、可愛いからな?自信持ちなよ?』


菅原君に私の話をされると、胸の辺りがギュッと苦しくなった。

ドキドキが止まらなくて、ずっとこうやって隣にいたいと思った。




< 35 / 36 >

この作品をシェア

pagetop