やっぱり好き。
それは・・・・
知らない男の子。
私の組にはいないから
きっとほかの組だろう。
でも
どうしてそんな子が
助けてくれたんだろう。
「ねぇ。あなただぁれ?」
そう私が聞くと
男の子は不思議なことを言った。
「ゆずの王子様。」
・・・・・・。
はぃ?
今なんて言った?
なんであたしの名前知ってるの?
なんでだろ?
その時のあたしは
小さな頭をフル回転させてもわからなかった。
その言葉が
どんな意味を指しているのかも
わからなかった。