森の人
「出来たー!」

「よし、じゃあ、これを空洞の中に運ぼう」

「はい」

「毒を塗った所には触れないように気を付けて」

そう言って、一人一本ずつ、出来上がった槍を運び始めた。

その騒ぎに、茜とサヤカが空洞の中から出てきた。

「武器、出来たの?」

茜が拓也に聞く。

「ああ、ほら!」

そう言って、自信満々に槍を見せる。

「凄ーい!さすが拓也だね」

喜びで目を輝かせながら言う茜。
その様は、あまりにも「あからさま」だった。

「俺一人で作った訳じゃないよ。みんなで作ったんだ」

「アウトドアのインストラクターも、だてじゃないようね」

サヤカがからかい混じりで言った。

「さぁ、一段落ついたことだし、食事にしよう」
「そして…、奴をおびきだすんだ」

その言葉に、四人に緊張が走る。

「戦い前の、最後の休息ってことですね?」

コウヘイが低いトーンで言う。

「ああ、よく味わって食べよう」

コウヘイが起こした火でキノコを焼き、食べ始めた。
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