森の人
「倒したのね!」

喜びに満ち溢れる三人の声を聞き、茜とサヤカが外に出てきた。

「な、何これ」

その獣を初めて見る茜が、驚きと喜び混じりで獣を見る。

「凄い!凄いじゃない!こんな巨大な生き物を倒すなんて」

「まだ油断できない」

拓也が真剣な顔で言った。

「三匹目が、来る…」

と、同じく真剣な顔でコウヘイ。

拓也に視線を送る。

「ああ」

それを受けて返事をする拓也。

その返事に皆、辺りの様子を伺った。

「…」

しかし、辺りは不気味な程静まり返っている。

「後、何匹いるのかしら」

サヤカが、倒れた二匹の獣を見ながら言った。

「分からない」

と、首を横に振りながら言う拓也。

「でも、何匹来ても、もう大丈夫よね?」

茜が上目使いで拓也に聞いた。

「三匹目までは…ね」

「どういうこと?」

サヤカが聞き返す。

「毒キノコを詰められる袋は、もう一袋しか残っていない」

「だったら、他の方法を考えればいいじゃない」

サヤカが言った。

「どんな?」

「…」

黙り込むサヤカ。

そこへ、

「それにしても、凄い牙と爪ですね」

倒れている二匹の獣を見ながら、コウヘイが言った。
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