森の人
「ならば、お前さん達に死の審議をしてもらう」
振り返り、澤山を見る森の番人の長。
「森に捧げる者を一人、お前さん達自身で決めるのじゃ」
「自ら志願することは許されない」
そう言うと、森の番人の長は、やぐらの方へ歩きだした。
「どうして?みんなが助かる方法はないんですか」
澤山のその言葉に、森の番人の長は立ち止まって言った。
「今、お前さん達が助かったとしても、森の制裁が、あの三人をまた襲うじゃろう」
「お前さん達全員が助かる方法はないんじゃよ」
その言葉に、茫然と立ち尽くす澤山。
澤山の元に歩いてくる森の番人の長。
「明日一日、時間をやろう。その間にじっくり考えることじゃな」
「あの者達を助けた事、きっと、後悔するじゃろうがな」
澤山の横で立ち止まるとそう言って、
「彼らを『癒しの泉』へ」
森の番人達に、そう指図した。
「そして明後日、森の儀式を執り行う」
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