極上御曹司のイジワルな溺愛
本来ならそのまま会場に残り、次の準備に取り掛かるのが通常なのだが。溝口さんのことが気になった私は、普段により時間に余裕があるのを確認して彼女の後を追った。
なぜそんなことをしてのか、自分でもよくわからない。挙式の最中に何があったわけでもないし、彼女も穏やかな顔をしていた。
それなのにどうしてか、思うよりも早く足が動いてしまう。
「念には念を、だしね」
彼女の背中を見つけると、ホッと足を止める。
「溝口さん……」
そう声を掛けようとして、彼女がどこか一点を見つめ震えていることに気づいた。
どうしたというのだろう。
気になり彼女と同じ方に目を向けると、この場にそぐわないカジュアルな格好をした男が溝口さんの方を見て立っている。
誰、あの人?
目を凝らしよく見てみると、その男は何かを握っているような?
そして男がこちらへと一歩足を踏み出したとき、右手に握られているものがキラリと光った。
あれってもしかして、包丁!?
一瞬にして全身に緊張が走る。慌てて振り返ると溝口さんの顔が、恐怖心からか見る見るうちに青ざめていくのがわかった。
これって誰が見てもあの男は溝口さんの知っている人で、男は溝口さんを狙ってる?
なんなのよ、これ!
でもこんな状況に出くわすことは初めてだし、こんな時どうしていいのかわからない。
なぜそんなことをしてのか、自分でもよくわからない。挙式の最中に何があったわけでもないし、彼女も穏やかな顔をしていた。
それなのにどうしてか、思うよりも早く足が動いてしまう。
「念には念を、だしね」
彼女の背中を見つけると、ホッと足を止める。
「溝口さん……」
そう声を掛けようとして、彼女がどこか一点を見つめ震えていることに気づいた。
どうしたというのだろう。
気になり彼女と同じ方に目を向けると、この場にそぐわないカジュアルな格好をした男が溝口さんの方を見て立っている。
誰、あの人?
目を凝らしよく見てみると、その男は何かを握っているような?
そして男がこちらへと一歩足を踏み出したとき、右手に握られているものがキラリと光った。
あれってもしかして、包丁!?
一瞬にして全身に緊張が走る。慌てて振り返ると溝口さんの顔が、恐怖心からか見る見るうちに青ざめていくのがわかった。
これって誰が見てもあの男は溝口さんの知っている人で、男は溝口さんを狙ってる?
なんなのよ、これ!
でもこんな状況に出くわすことは初めてだし、こんな時どうしていいのかわからない。