ひとつ、ベッドの中
凌ちゃんはいつだって救世主だ。


だから、あたしは凌ちゃんを想うことをやめられない。



「でも、凌ちゃん、どうして……?」


さっきまで彼女さんと一緒にいたのに。


「気になったから追いかけてきた」



――彼女さんを置いて……?



「泣きそうな顔してたから」







凌ちゃんからは彼女さんの匂いがしたけど。


今日は全然気にならなかった。


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