ひとつ、ベッドの中
パリン…ッ!


窓ガラスの割れる音がした。




『僕が耳を塞いであげる』


凌ちゃんはあたしの両耳に小さな手を押し当てた。


『何も聞こえないでしょ』

『うん』


凌ちゃんがそうしてくれると、不思議と何も嫌な音が聞こえなくなったんだ。

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