ひとつ、ベッドの中
第四章

Wデート

映画の当日。


家を出ると、ちょうど玄関の鍵を閉めている凌ちゃんが目に入った。


行き先は一緒。


あとを追うのもなんだか気まずい。



時間ずらそう……



慌てて踵を返した瞬間。




「何隠れてんの」



……見つかってしまった。


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