ひとつ、ベッドの中
「凌ちゃんも香澄さんにちゃんと話したみたいだから……」


それが何よりもの証拠。

やましい気持ちがないから言える。


だったらあたしも。

これから宏太君だけを見ていくなら、過去を清算するためにも、ちゃんと伝えておきたかった。


「あたしがここまで、横道にそれなかったのは、きっと凌ちゃんのおかげなんだ」


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