ひとつ、ベッドの中
「いっそのこと、離婚しちゃえばいいのに」


つい本音を漏らすと


「駄目だよ、それは」


凌ちゃんが箸を置いた。


離婚って口にすると、凌ちゃんは怒る。


幸せな家庭で育った凌ちゃんにはわからないんだと思う。


あたしのいる、闇の世界が。

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