ひとつ、ベッドの中
凌ちゃん、今日一日ずっとどんな思いだった?


心の中は香澄さんでいっぱいなはずなのに。




あたしが憎くてしょうがないよね。




全ては誤解。

あたしと凌ちゃんには何もないんだから。




その誤解を解けるのはあたしだけ――





「行くなよっ!」



立ち上がったあたしの手を宏太君が掴む。




それでも


「ごめんっ……」


あたしは宏太君の手を離した――


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