ひとつ、ベッドの中
次は教室移動で、教室に残っていたのはほんの数人だった。


その中に、凌ちゃんはいた。


「凌ちゃん……っ」

「詩織……?」


涙をいっぱい浮かべたあたしを驚いた様な目で見る。


「どうした?何かあったか?」


香澄さんとお別れしたのに……


あたしのせいでダメになったのに……



どうしていつもあたしのことを心配してくれるの?


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