ひとつ、ベッドの中
『平気でいられるわけない』


香澄さんの心を代弁するように言ったけど。


あれは宏太君の本心でもあったはず。


あたしの育ってきた環境に同情してくれたばっかりに、本心を隠さなくちゃいけなくなったんだ。




あんな事実。

口外してしまったから全てが…



…胸の中に秘めておくべきだったんだ……。

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