ひとつ、ベッドの中
閉ざされたドアの前で立ち尽くす。



呼ぶ声は、随分親しげだった。



香澄さんと別れて、もう他の誰かと付き合ってるの?



ざわつく胸を抱えながら、凌ちゃんちの敷地を出ると、さっきは気づかなかった一台の車が目に入った。

路駐された、真っ赤な外車。


「…この車…」


さっきのラメ入りのパンプスと結びついた。

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