ひとつ、ベッドの中

記憶違い

修学旅行前夜。


大きな旅行バッグに荷物を詰める。


凌ちゃんは来るだろうか。


それだけが気がかりだ。





洗面用具を取りに、下へ降りてきたとき。



「……まったく…」


お母さんが苛立ちながら、机に向かって何かを書いていた。


< 278 / 423 >

この作品をシェア

pagetop