ひとつ、ベッドの中
2泊3日の修学旅行なんてあっという間。
最終日の夜。
11時を過ぎ、同部屋の千紗はベッドに潜り込んだ。
あたしも、並んだベッドに身を沈める。
「河村先輩と話しできた?」
「ううん」
力なく首を振る。
「来たのが奇跡みたいなもんだよね。一応出席日数に影響するし、先輩の場合来なきゃヤバかったんだろうね」
……そっか。
単位の為に来たんだ。
あたしと話をするために来てくれた…なんて、どこかで抱いていた淡い期待が儚く散る。
最終日の夜。
11時を過ぎ、同部屋の千紗はベッドに潜り込んだ。
あたしも、並んだベッドに身を沈める。
「河村先輩と話しできた?」
「ううん」
力なく首を振る。
「来たのが奇跡みたいなもんだよね。一応出席日数に影響するし、先輩の場合来なきゃヤバかったんだろうね」
……そっか。
単位の為に来たんだ。
あたしと話をするために来てくれた…なんて、どこかで抱いていた淡い期待が儚く散る。