ひとつ、ベッドの中
「…あたしの気持ちを分かってくれたんだね」


何に傷つき、何を求めているのかを。


「でもな。本当は、俺が救われてたんだ」


凌ちゃんは軽くうなずいた。


「詩織を慰めることで、自分の心を慰めてた。詩織と抱き合うことで、自分の傷を癒してた……」


ゆっくり、立ち上がる。

あたしを胸に抱きとめたまま。


「凌ちゃん……」

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