ひとつ、ベッドの中
「…あたし、どうしたら、凌ちゃんに償えるかな」


何年分ものごめんなさいと、ありがとうを。


あたしのせいで、罪悪感をずっと背負わせてきてしまった凌ちゃんへの――


「そんなの全く必要ない」

「……」

「言ったろ?詩織を抱いて眠ることが、一番の安定剤だったんだから。もう十分」

「それだけじゃ、足りないの」


あたしの気持ちがおさまらない。


「あたしには、凌ちゃんの傷を癒せない?」


与えてもらうばかりで、自分から何かしてあげる術が見つからない。


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