ひとつ、ベッドの中
「詩織、行こうか」
手を伸ばす、凌ちゃん。
「……」
手を取って、歩めばいいのに。
どうしてか。
足が動かない。
「詩織……行くよ……」
凌ちゃんが先に足を進めた。
手を伸ばす、凌ちゃん。
「……」
手を取って、歩めばいいのに。
どうしてか。
足が動かない。
「詩織……行くよ……」
凌ちゃんが先に足を進めた。