黎明の舞踏会 第1章



刃のような、鋭い声だった。

ごくり、思わず息を呑む。


声がしたのはお婆さんの背後…家の中から。

そちらへと目をやり、凝らすようにして見つめる。




「あら…ラルフ坊っちゃん。お目覚めですか」

「うん。下から話し声が聞こえてきたから」



ひたりひたり、素足で床を滑る音がすると共に、声の主は中から姿を現した。



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