黎明の舞踏会 第1章
お婆ちゃんは私の言葉に何故か目を丸くして、こんなことを漏らしたのだ。
「すごいわねえ!」
無論、私とレットは不思議に思った。
「何が?」「何がですか?」
声を揃えて疑問を投げかける。
「そんな素晴らしい風習があるなんてすごいって思ったのよ」
お婆さんの一言に今度は私達が驚きの声を挙げた。
「え、これって当たり前のことなんじゃないの?」
「そうそう!婆さんの前いたとこは違ったのか?」