鏡の国のソナタ
「ぎゃははははは! な~んてなっ!」

顔面に唾がかかるほど、爆発的に大笑いされて、素奈多はきょとんと目を開けた。

「うっそぴょんっ!」

トン、と素奈多を突き放し、クランはばっさばっさとシーツを羽ばたかせながら笑い続けた。

シーツがばさばさするたび、男の裸の肢体が丸見えになる。


当然、彼は、下半身にもなにも身につけてはいなかった……。

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