蒼い時
「又ですか…」


「そんなに、嫌な顔するなよな。お前だって株主じゃん」


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入社した頃から、順調に売り上げを伸ばしていた会社だった。


「佐野さ~ん、社長が呼んでるよ」


「社長?どうして私なのよ」


「知らないよ、早く行かないと知らないぞ。短気だからな」


我儘、短気、気難しい…社内の誰もが知っている事だった。


ミスでもすれば、役職だろうが大声で怒鳴りつける。


「勘弁してよね…」


背中で、他の社員が憐れみの目を向けていた。
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