俺様ホストに愛されて
「相変わらず手厳しいねー、辰巳君は」
それでも白スーツの人は、一切動じる様子を見せることなく涼し気な顔をしている。
確かこの人の方が上司のはずだよね?
それなのに、そんなにデカイ態度を取っていいもんなの?
うーん
ホストの世界って、ますますよくわからない。
「あの〜、そろそろ始めたいんすけど……」
ソファーの席争いをしていると(あたしは2人に巻き込まれただけ)、腰を低くした男の人が近付いて来て、言いにくそうにそう言った。
「あ?誰だよ、お前」
「本日幹事を務めるノボルっす……」
リュウにすごまれて顔を引き攣らせるノボル君。