俺様ホストに愛されて
今日のリュウは私服だからか、いつもと雰囲気が違っててなんだか照れ臭い。
スーツ姿もいいけど、カジュアルでオシャレな私服姿も割と好き。
「俺らさ」
寄り添うように隣に立って、あたしの腰に手を回すリュウ。
そして、耳元に唇を寄せながら囁くように言葉を放った。
「今日で1ヶ月だって知ってた?」
耳元がくすぐったい。
リュウの声は甘くあたしの胸を貫いた。
「記念になんか買ってやるよ。なにがいい?」
腰に回した手をぐっと引き寄せて、リュウはあたしをレディースフロアへと誘う。
「ちょ、リュウのプレゼント買いたいんだけど」
ちなみに今日で1ヶ月だということはもちろん覚えている。
リュウも覚えてくれてたんだ。
記念日なんて興味がなさそうに見えるのに。
ささいなことがめちゃくちゃ嬉しい。