俺様ホストに愛されて
「そうだよ……悪いっ⁉」
恥ずかしさが勝って、ついそんな可愛くない言い方になっちゃう。
「ぷっ……照れてんの?可愛いな」
「うるさい」
余裕ぶって笑うリュウを恨めしく見つめる。
だけど、リュウは全く怯む様子を見せない。
大人の余裕ってやつですか?
「それ、ずっと付けとけよ?外したら許さねぇからな」
あたしの左手を持ち上げて、薬指にある指輪に優しく唇を寄せるリュウ。
鼓動がドキッと飛び跳ね、あたしは慌てて顔を背けた。
「うん、大切にする」
「よし、イイ子だ」
なんて完全にあたしを子ども扱いするリュウ。
「あたし、子どもじゃないんだけど。そういえば……初めて会った時も、リュウに中学生?って言われたっけ」
今の今まで忘れてたけど、突然思い出して気分が沈んだ。
魅力がないってことだよね。