俺様ホストに愛されて


「待っ、て……」



唇が離れた僅かな隙に抵抗の言葉を口にする。



「無理」



リュウはそう言って、あたしのTシャツを捲り上げた。



優しく丁寧にそれを脱がそうとするリュウの腕を掴む。



「ちょ……お願い……待って」



ここで、そういうことするの?



落ち着かなすぎだよ。



誰が来るかもわかんないのに。



「もう十分待ったし……この状況でそう言う妃芽の気持ちが理解出来ねぇ」



うっ、だって。



「ここ、お店だし……誰かが入って来るかもだし……それにっ」



真っ直ぐリュウの目を見つめた。



熱がこもったその瞳には、あたしだけしか映っていない。



そんな些細な事実にさえも、今はドキッとさせられる。


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