ハッピーバレンタイン!!
「えー・・あ、やっぱなんでもねぇ」

百合はそう答えた。

百合のことを呼び捨てにした私は、また女の子たちに睨まれた。

うっ・・・ごめんなさいごめんなさい・・・百合と話してごめんなさい・・・。

「緋奈!?
おい、緋奈?大丈夫か?」

「ほぇ?」

いつの間にか、しかめっ面をしていた私は百合に声をかけられ、つい変な声を出してしまった。

「大丈夫なら・・・いい」

百合はそう言うと、女の子たちの相手を始めてしまう。

はぁ・・・。
百合って昔からモテるからなぁ・・・。
私は大きなため息をついた。
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