世界を濡らす、やまない雨


遠ざかっていく有里の背中と地面を打ち鳴らすヒールの音。


有里の気配はどんどん遠ざかっていくのに、彼女が私に言い放った言葉はどれひとつとして消えていかない。

いつまでも耳の奥にこびりつく。



追いかけてきたけれど、結局何もならなかった。

有里は一人で去ってしまった。


< 184 / 237 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop