世界を濡らす、やまない雨


どうしてあのとき、

目を逸らしたりしたのだろう。


今になって後悔の念が押し寄せる。


あのとき有里の真っ直ぐな眼差しから目を逸らさなければ、一人きりで彼女を行かせたりせずにすんだかもしれないのに。


でも、もう遅い。

全て遅い。


きっともう、私と有里は二度と会えない。


それなのに、手に持った写真の中で私も有里もバカみたいに明るい顔をして笑っていた。


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