世界を濡らす、やまない雨


「高校に入ってすぐの頃、初めて道木さんのこと知ったんだ。その日は雨が降ってて、傘を持っていない君はやっぱり雨に濡れてた……」


角谷はそう言いながら、私の身体を優しく愛撫する。


高校一年生の雨の日────……?


角谷の肌が重なって、私の身体を温かく柔らかく包み込む。


角谷の吐息が耳元に響いたとき、私はふとある雨の日の記憶を思い出した。



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