長い夜の甘い罠【完】

リビングはリビングで三十畳くらいはありそうな程広く、三人掛けソファーが二つにテーブル、ダイニングテーブルにテレビと至ってシンプルな部屋。

生活感が全くない程綺麗で、男の部屋と思えない程でいて。


「何が食べたい?」

「…ピザとか」

「ピザか、良いな」


彼はスマホを取り出し、軽快に操作すると私の好きな種類のピザを覚えているのかあっという間に注文した。


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