長い夜の甘い罠【完】


可愛くラッピングされた花を受け取り、自然と綻ぶ表情のまま家への道のりを歩く。

この年で家族と遊園地なんてと笑われたりもするけど、私は家族が大好きだし遊園地に限らず家族となら何処へだって出掛けられる。

花を持っているから急げないけど、なるべく速足で家へと向かう。

道路がある大通りから家に繋がる角を曲がり、そのまま真っ直ぐに家へと向かい歩いた。

もう直ぐ家族に会える。皆、私の帰りを待ってくれてる。


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