長い夜の甘い罠【完】
「馬鹿言わないで」
「本当の事だろーが」
「ふざけないで!そんな訳ないじゃない!私は貴方が大嫌いなのよ!顔も見たくないくらい大嫌い」
「ほう。なら、その大嫌いな男に抱かれてよがってるのは誰だ?」
「…そ、それは……貴方がそんな身体にしたんじゃない」
「身体だけでそうなると思うか?お前の此処があるから、悦ぶんじゃないのか?」
男は手を伸ばし、私の胸元を人差し指で余裕そうな表情を浮かべながらトントンと軽く叩く。