長い夜の甘い罠【完】
「ほら、行くぞ」
「……っ…よ」
「ん?」
「どうせ今の金髪美女でしょ?私なんて放っておいて、金髪美女の所へ行けば良いじゃない」
男は目を丸くさせ、暫く停止したまま私をじっと見つめた。
何よ驚いた様な顔をして。
こんな憎たらしい事を言う私を軽蔑した?
「ああ、理香子の事か」
理香子って名前なのね。
名前呼びするなんて随分親しいのね。
何だか益々気に入らないわ。金髪美女がいるなら、私に執着する必要ないじゃない。