長い夜の甘い罠【完】
「随分親しいのね」
「妬いてるのか」
「そ、そんな訳ないじゃない!金髪美女が居るのに、私を口説く貴方が嫌いなだけよ」
「まだ気付かないのか。気付かないと言うよりは、認めたくないとかか」
「…しつこい人ね。貴方の事なんて何とも思っていないわ、本当に」
「どうだかな」
男は余裕そうにふっと笑みを浮かべれば、その骨張った大きな手で頭をぽんぽんと撫でた。
本当にこの男が理解出来ない。私に優しくしたって何の得にもならないのに…。