長い夜の甘い罠【完】
唇から伝わる熱に自然と身体が欲情し始める。私の身体はもう、貴方の抱き方に嵌ってしまっている。
貴方使用の私になってしまっている事が伝わる身体。骨張った大きな手が私の腰から胸へと滑らされるだけで身体が反応する。
「俺が欲しいか?」
「…分かってる癖に」
「素直に言ってみろ」
「……欲しくてたまらないわ。早く貴方を感じたい。お願い…もっとして…」
男の瞳を見上げた途端、男は軽々と私の身を抱き上げソファーへと押し倒し覆い被されば先程の甘いキスとは打って変わり求める様な深い口付けに溺れた。