長い夜の甘い罠【完】
隼人のマンションに着きリビングへと入ると、ソファーに腰を下ろす隼人の背後へと周り包み込む様に抱き締めた。
「どうした?」
「…何でもないわ」
「何か隠してるだろ」
「いいえ、隠してなんかないわ。たまには良いでしょ」
やっぱり鋭い隼人は、私の行動を不審に思っているのか腑に落ちない話し方をする。
そらそうよね。こんな風になるなんて予想外だもの。私自身も驚いてるんだから。
貴方はもっと驚いてるわよね。