長い夜の甘い罠【完】


数名いる女の中で、どうして私に声を掛けて来たのかも分からない。

猫なで声で甘えたり、いかにも男を狙ってそうな女もいる中でどうして私なの。

もしかしてこの男…私の事を覚えてる?あの時の延長戦のつもりだったり?

それとも全く覚えていない?

確かにあの時、しっかりと目が合ったわ。その事は今でも鮮明に覚えているもの。

あれから十年も月日が流れたから、私の事を忘れてしまってるの?


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