長い夜の甘い罠【完】


「それじゃあ何処へ行くの?」

「夜景でも見に行くか?」

「興味ないわ私」

「お前は本当ムードのない奴だな。なら俺の家へ行く」

「もっと興味ないんだけれど」

「お前の興味に合わせるつもりはない」


男のものだろうか、黒の左ハンドルの車のドアのロックが解除された。

どうりてお酒を飲まない訳ね。

端から運転するつもりで合コンに参加したのか。益々よく分からない男だわ。


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